(これは12月27日の日記です)
たろさんが最近発掘とか化石とかに興味があるので
今回の埼玉訪問では博物館と、
化石が出るとかいう秩父の
河川敷に行ってみることにしていた。
博物館と化石館に電話したら
12月27日が博物館の最終日というので
まずは博物館に向かった。
長瀞にある博物館は
小規模ながらモダンなよくできた博物館で
触れる展示や、見るひとが探す展示など
楽しい工夫がいっぱい。
スタンプをあつめて
2回訪問でアンモナイト型の消しゴムがもらえたり
8回訪問で本物のアンモナイト化石がもらえたりという
太っ腹な企画もあった。
ここで、この地方で発掘されたという
パレオパラドキシアという哺乳類の標本を見た。
1500万年前は秩父地方は海で
古秩父湾という湾だったんだって。
その海の近辺で生活していたことから
泳ぎは得意だったと想像されるけれども
なにぶん限られた骨しか発掘されていないので
カバみたいな生物だったのか
アシカみたいな生物だったのかもはっきりしていないらしい。
日本には古代、象もいたんだってよ?
アケボノゾウという小型の象で
狭山地方でその象の足跡の化石が
発見されてるんだって。
足跡の化石のレプリカというのが展示されていたけど
そのデコボコをみて、ただのデコボコと思わずに
これ象の足跡ちゃうかと思うひとがスゴイと思った。
博物館のあとコンビニに寄り
おむすびやサンドイッチ買って
コンビニの駐車場でお昼。
おむすびを作ってくればよかったわ
コンビニめしでも6人もいると
すぐ3000円とか4000円とか
いっちゃうんだよね
そのあと大野原というところの河川敷へ。
この川の河川敷は化石がとれると
大昔に出版された本に書いてあり
2003年とか2007年とかに
化石ほりにきたひとのブログやホームページを参考に行ったんだけど
先人が書いた川へのアクセス口に
キャンプ場ができちゃってて入れなかった。
それでいったりきたりして
なんとか川におりられるとこを見つけておりてみたんだけど
まったくメンテされてない落ち葉だらけのコンクリのスロープで
しかもコンクリも途中で終わっててあとは林の中のけもの道みたいなとこだった。
途中には倒木があってまたいで通った。
じーちゃんばーちゃん70過ぎて
よくあんなとこにくるもんだなと感心した。
川岸はわずかなスペースで
やや緑がかった地層が露出しているけれども
これが本当に古代の化石の出るポイントかわからない。
おじいちゃんが「私はここ説をとります」と言うと
パパさんが「それはもうほかのところに行きたくないからですね(^^;」とからかった。
でもパパさんがくずれかけてる石を
ためしに割ってみるとなんか小さい貝みたいのが出てきた。
このあたりは砂岩で岩は簡単に割れた。
それで勢いを得てあちこち割ってみたら
少し大きめの貝らしきものが次々に出てきた。
すっかりよろこんでみんなして岩を割り始めた。
けろりは化石の意義はあんまりわからないらしく
原始人みたいになって
ひたすら石を割りまくって遊んでいた。
そのけろりの割った石をうらがえして
ちょっとでも形のはっきりしている貝があれば
ピックアップしていった。
けろりは飽きると、あとで絵を描くんだといって
おばあちゃんと平たい石を拾っていた。
おじいちゃんとたろさんとパパさんは
地層がみえてる低い崖の下があやしいといって
ほとんど岸らしいとこのない川辺を伝って
ちょっと離れた地層の下まで行って貝の化石を掘ってきた。
まだ1時台だったけど、寒くなってきたし
みんなだいたい満足したので発掘はおしまいにした。
現地には30分はいたかもしれないけど
1時間は絶対いなかった。
正直これが古代の海の貝の化石なのか
それとも近代のしじみが砂に入ってかたまったものなのか
わからなかったけど
中に、どう~も三葉虫の腹の部分に見えるものがあるんだよね
ぶっちゃけどの時代の地層なのかもわかってないし
その時代に三葉虫がいたのかもわからないんだけど
とにかくなんか生き物の痕跡が石になってて
我々発掘隊は戦果にかなり喜び
見つかってよかった、いってよかったと
くちぐちに言いながら帰った。
帰りはさきほどの、けもの道をのぼるので
さらに大変だった。
高低差は20mもなかったと思うんだけど
足場が悪かった。
夏にまた水あそびがてら来ようなんて言っていたけど
夏はもっと雑草だらけで蚊とヘビが出るんじゃないかな。
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