どうしよう今日も長いぞ
いったいどこを短くしたら睡眠時間を削らなくて済むんだろう
よし今日は到着したところからにしよう
9時少しまえにモルテンさんちについた
A社は9時から10時の間に来ると言われている。
家にはいるとメリーさんが引越で持ってく荷物の写真を
PDFに落とす作業中だった。
「あなたの家のようにして。コーヒーもどうぞ」
と言われたので遠慮なくコーヒーいれたら
牛乳がちょっとしかなかった。
「牛乳なくなったけど買ってきましょうか」
って言ったら「そうしてくれたらうれしい」と言うので
小銭入れを預かってファミマに買いに行った。
ファミマから戻ってくるとマンションの受付があいていて
まだ会ったことがないひとがいた
この方が常勤のFさんか。
背が高くキレイなひとだった。
先日私がここで数日お世話になったことを話したら
「それでまた今日はどうして?」ときかれた
「ご縁があってモルテンさんのお宅でしばらく
模様替えのお手伝いをすることになって
ちょくちょく出入りすることになりますので
よろしくお願いします」と挨拶した。
戻り際に「メリーは元気になりましたか」と聞かれたので
「まだあまりよくないようです」と答えた。
Fさんは自分のやり方にこだわりがあって
あまりいい感じのひとではないと思っていたけど
初めて会ってみて私の印象がより確かなものになった。
私がモルテンさんと言っているのにあえてメリーとか名前よびして
親しさをアピールしてくるとこなんか
間違いなく自分の城にひとを近づけたくないタイプだと思う
この前の同僚Sさんは結局天然で
こそっといじわるするタイプではなかったけど
こちらは自分の領域が侵されたと思ったら絶対しかけてくるタイプだよ
気をつけないと
部屋に戻ったら旦那さんから
「私たちはあなたを雇いたいんで、あとでその話をさせてください
メリーから私たちが何ものかとかいう話しもするから」と言われた。
旦那さんはすぐ仕事で出ていった。
ほどなくA社がやってきた
A社の営業さんはスーツきて礼儀正しくハキハキしたタイプ
まあ営業さんてだいたいこんなものかな。
このマンションも何度か引き受けたことがあるとかで
トランクルームの場所なんかも知っていた。
運びたい荷物の概要と行き先を話したら
モバイル端末でトラックおさえてモバイルプリンターで
さっさと見積書つくって渡して帰っていった。
印象はすごくよかった。荷物少なめの2tロングで作業員2人といっても
山梨往復で1日でできて10万ちょいなのは安いと思った。
A社が帰ってからも奥さんはリストの製作やっていた。
私は旦那さんが新しく買ったという日本語キーボードの
デバイスドライバをとりかえて英語配列にしたり
たのまれて家具からカビをとる方法を調べたりしていた。
11時になったらもう1つの会社、AマークのH社がやってきた
この営業は黒いカーデガンに毛玉をいっぱいつけて
髪もあぶらっぽくみすぼらしくて
部屋に入ってきたときもキョロキョロと見回して
これはすごいですね・・・などと部屋の豪華さに圧倒されているようすで
初めから印象が悪かった。
しかも席をすすめてもなかなか話し出さないので
私から話しをうながすような感じ。
運びたいものも手書きでメモに書いていって
値段出すときももったいつけたというか煮え切らない。
そして出た金額がなんと1社目のほぼ倍!
たぶんメリーさんの雰囲気とか家のようすみて
金持ちだからたっぷりふんだくれると踏んだんだろうね
まずこれだけの量でたった120kmの距離の往復で
1日で済まないとか言うし、しかも作業員3人も要るとかぬかすし、
今朝パパさんがAマークのH社はブラックの最たるもんで
おすすめじゃないよと言っていたけどまさに!
まさか相見積もりとってるとも思ってないんじゃないかな。
ところが写真みせようとパソコンの近くにつれていったら
テーブルんとこに0123の名刺が置きっぱなしだったんだなあ!(>▽<)
そのあと相見積もりとってるかとか聞かれて、とってますと言ったら
そちらのほうが多分お安いんじゃないですかとか聞いてくる始末
まあそうですけど丁寧に運んで頂くことが重要なので、と話して
帰っていただいた。
こいつはナイな、絶対ない、と思いながらメリーさんに
印象きいたら「まあプロだなって感じはしたわよ」という
「マジで!?」って聞いちゃったら
「いや、話したのはあなただから、あなたの印象を信じるわ」とい
印象もなにも値段が倍違うしね。
メリーさんは朝ご飯を食べていなくて
実は具合が悪くてゆうべの晩ご飯も食べていなかったらしくて
「ああ、おなかがすいた!ちょっと何かおなかに入れるわ」といって
フランスパンを2枚ずつスライスして私にもくれた。
バターがやたらおいしくてあとからみたら「高千穂バター」というものだった。
なんかすごく白くて、白いねって言ったら「日本のバターは白いわよね」と言われた。
そのパンを食べながら「私たちは何ものか」を話してくれた。
これがもう大河ドラマだし個人が特定されそうな話しだから書けない。
とにかく世界史の近代史とがっつりリンクした話しでおもしろかった。
それで、わかりやすいところだけ書くと、
メリーさんと旦那さんは再婚どうしで、
離婚後に日本で働いてたところスーパーで会い、
関連の仕事があったので役に立つと思って電話番号を交換し
しばらく会ってたらお互いに好意を持つようになったので
結婚したんだって。
結婚して22年になるそう。
息子が2人居るというんだけど、どちらも旦那さんの連れ子で
どちらも仕事を嗣ぎたがらなかったのと
日本にちょうど拠点をほしがる会社があったので
数年前にその500人規模の会社は売ってしまって
いまはモルテンさんは息子のひとりの立ち上げ中の会社の
手伝いをしているんだって。
その話をしたあとに「昨日の晩の残りがあるから食べるけど
あなた何か持ってきている?」と言われたので
ファミマに行ってお弁当を買ってきた。
奥さんはそのあと肺の病気の吸入をしにいった。
奥さんは片肺わるくて半分とったんだって。
そのあとトランクルームにあるワインの箱を確認したいというからついていったら
カギのひとつがあかない。
壊れちゃったみたいだというから、受付にスペアキーがあるよといったら
メリーさんはそのことは知らなかった。受付にいくと
先日無茶ぶりの英語面接をした彼女が就業していた。
彼女はトランクルームの鍵の場所を知らなかったので
私が教えてあげて、カギを借りた。
しばらくしたら旦那さんが帰ってきて
仕事の話しになった。
私にやってほしいことは基本的には自分たちがいない間に
こちらで済ませなければならないことをチェックして
ちょっと調べてほしいことを調べたりとかそういうことをしてほしいんだって。
でもそれだと週に1日もかからないかもしれないという。
あなたはだいたいどのぐらい仕事をしたいのというから
私はまあ月に10万ぐらい稼げたら
休暇の予算と旦那の給料が下がったのをカバーできるからいいんだけど、といったら
ちょっと困った感じで、私たちは月に5万と考えていたんだよね
週1日で、1ヶ月で5万。
もしもっと仕事が必要だったら息子のところの仕事を頼みたい
ちょうど片腕の女性が仕事をかかえこんでいるので
そのひとの仕事をひきついでほしいが
この女性はとても慎重で簡単には自分の仕事を渡さないから
まずはこの女性の信用を得ることが肝心だ、なんて言い出すんだよね
なななんかちょっと雲行きが怪しくなってきた
私はそういう城をつくってひとを入れたがらない女が大嫌い
絶対うまくいくはずないと思う・・・
ちょっとその話しが出てきて戸惑ってしまった。
そこで話しがまたちょっとパーソナルな用事のほうに戻ったんだけど
とくに先日から言われているのが電話の件で
夫妻はいま毎月それぞれ7千円もケータイに払っているんだけど
それを日本に不在の間も払いたくない
そのことを調べてもらおうと思ったらミカさんは何も調べてくれてなくて
こっちに来てせかしたらやっと調べてくれたけど言ってる意味がさっぱりわからないという
それでね、あんまり携帯の話しが出るんで
私が使ってる携帯は、私は携帯番号を移動してないけど
移動することもできるし月2000円ぐらいしか払ってないよといったら
それなに教えてとすごい食い付きだった。
それも明日調べて教えてあげることになった。
ミカさんはこのまえ壊れたプリンタのことも私たちが4回も言ったら
やっと電話かけてくれたけどプリンタのエラーメッセージも見てくれないので
何も解決しない
それで私たちが業を煮やしてあなたにメッセージを見てもらったら
あなたはすぐに電話してすぐにどこに送ったらいいか確認してくれて
英語モードがあることもわかったし英語マニュアルも見つけてくれた
私たちはそういうことをしてくれるひとを探していたというんだね。
なので、「それは私がその手のことが得意だからできたんであって
もしこの仕事のリストのようなこととか
この何とかさんの信頼を得るとかいう話しになってくると
私一気に緊張しちゃうんですけど」と言ったら
それはもう、あなたがもしやりたければやってみればいいだけだからという。
じゃあまあ、週4日余るからほかで探すかもしれないといったら
それがよければそれで全然構わない。
ただ、もしあなたがフルタイムの仕事をしたいと言われたら
私たちは困ってしまうという
こんなに見込まれるというのはとてもありがたいことだし
仕事自体は気楽でむしろ楽しそうなので
とりあえずパーソナルな仕事のほうだけ引き受けることにした。
そしてそれとは別にいまやってる仕事のほうも
給料の話しになったんだけど
いくらだっけ?時給1500円と言ったよね、というんだよね
なんかそれで話しがすすすっと流れていってしまった感じなので
ちょっとたってから話しをもどして
「私一応1500円から2000円の間で働いてるって言ったんです。
もし2000円に近かったら嬉しいです」といったら
「検討します。日本的な答えでごめんなさい」と言われた
もちろん1500円でも引き受けるわ。
ぶっちゃけ1000円でも引き受けるわ。
ずっと前、病院の夜間診療でインド系のひとが
皮膚炎かなんかで来ていて、言葉がわからずに困っていたとき
手伝ってあげたらとてもよろこばれたんだよね。
こういう、ちょっと英語つかって、ひとから喜ばれるような
そういう仕事ができたらいいなあっていうのが私の夢で、
そんなのはボランティアぐらいしかないって思っていたのに
ここにあったんだよ。
それにね、今思ったんだけど、夫妻は年2回は日本にきて
それぞれ2ヶ月滞在するし
その間はたぶんやることは増える。呼び出される回数が増えたら
それだけ収入は増えると思う。
そいで、給料は週払いにしてくれるって。ということは
今週末にはなにがしかはもらえるってことだ
そんな話しして、まだ少し調べ物をしたり
電話したりしていたら
もう4時半になったのでおいとました。
帰るときに夫妻から手伝ってくれてありがとう
本当に助かっていますと言われた。
これだよ。従業員にありがとうって言ってくれる雇い主なんかいる?
2800円でぎすぎすして心に傷の残る職場よりも
1500円でありがとうって言ってくれる職場のほうが絶対よくない?
夫妻が帰るまで、なんか毎日いろいろ用事があるから
毎日来てちょうだいって言われた。
明日も10時から行ってきます。
なんか鬼神のようにツイてる私。でも驕らないようにしよう。気をつけよう。
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