チャアムのビーチに出る屋台で朝おかゆを食べにいったら
おいしそうなものを食べてるひとがいて
同じものをたのんでみた。
名前をきいたらカイガタ、あるいはカイガッター
(背中を掻いてもらったあとに「あー痒かった~!」
の「痒かった~」と同じような音程でカイガッター)
ガタって知ってる。ムーガタのガタでしょ。ムーガタのガタは
鍋だとか鉄板だとか聞いた気がするけどフライパンもガタなの?
目玉焼きふたつに挽肉と、ムーヨー(タイソーセージ)に
中華ソーセージのスライス、あとちょっとパクチーと青ネギのってる
ほとんどたろさんに食べられてしまったから私は味がわからないんだけど
黄身がいい感じの半熟に焼けててとてもおいしそうだった。
そしてこのフライパンがミニサイズでとてもかわいい
このフライパン買って帰りたいね、と母と言ったのがたぶん旅の真ん中へんで
そのあとアンパワーとロッブリー行ったけどこのフライパンには出会わず
バンコクのBIG-Cとテスコも見たけど大きさや体裁が少し違ってて
今回買わずに帰ってきた。
それと似たヤツがないかと、帰ってからamazonみたらいくつかあった。
たぶん直径16センチのやつだと思うんだけど。
でもムーヨーも中華ソーセージもないのに
カイガタ用フライパンだけあってどうする?と思いつつ
母に教えて、買う?ときいたら、
「ちょっと欲しい気もするね」と言ったけど、画像確認したあと
「これはタイに行って買うことにします」と母は言った。
話しは変わるけど、この1年で父は急に体力落ちちゃって、今回の旅では
1日に2回でかけると具合が悪くなった。
疲れがたまると頭痛がしたり、寝込んで午前中起きられなかったり。
帰ってきてからも頭痛と首の痛みがなかなか治らない。
自分でもここしばらくの体力の低下に気づいてたみたいで
実は「体力的に、旅行は今回で終わりにしようと思う」って
出かける前から言っていた。
私は「いやそんなことないよ」と励ましていたけど
人間誰しも、いつかはタイに行ける体力がなくなるときが来る。
父にはもうその時が来てしまったのだろうか。
旅先でしばしば調子を崩す父を見て、
本当に三世代でタイに行けるのはこれで最後なのかなと
寂しく感じたりもしていた。
だから、母が、「タイに行って買います」と言ったことは驚きだった。
父がああ言っても「私はタイに行きたい」と宣言したのだ。
でもね、父を置いてでも私は行くわよ、という意味ではない。
体力を理由に父がタイに行けないとしたら母は行かない
そんなことをしたら父がどんなにしょげるかわかってるから。
母は、私はまた行きたいから、あなたは体力作りがんばりなさいと
言ったのだ。
これは母の、父に対する、タイを賭けた宣戦布告なのだと思う。
父がこの挑戦を受けてたち、来年またタイに行ける
体力をとりもどしてくれたらいいなと思う。
それまでは私もカイガタ鍋は買わないでおこう。
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