先日わけもなく気持ちが落ち込んでいた日に
たまたまとおりかかった花やで売っていたジュリアンを見て
気持ちが持ち直したので、ピンクと白とふた鉢買った。
自分のために花を買うなんて１０年以上ぶりじゃなかろうか
ところがそのピンクのほうが日に日にしおれていき
なぜだろうとよく見たら葉がほとんどない
花屋が枯れかけた葉をちぎりすぎたんだろう
まだつぼみがたくさんあったのに
ついに１週間ほどで枯れてしまった。
残ったのが白だけではどことなく寂しく
後日またその店に行ったけど、売れてしまったのか
もう同じ花はなかった。
ヨーカドーにむかって５分ほど自転車で走ったところに花やさんがある。
今日気が向いたのでけろりことそこに行ってみた
あかぬけない花やで、自宅の庭の一部を店にしているようす
どこかから仕入れているというよりは自分のところで育てているような店だ。
のぞいてみるとちょうど同じ色のジュリアンがあって１８０円と書いてある
かれてしまったのと同じピンクともうひと鉢、黄色を選んで、
ひとがいるらしき物置小屋にはこんでいくと
中から４０前後の店主らしき男性がでてきた。
小屋の入り口にはカゴがあって羽毛がボサボサになった鳩がいた
「この鳩ボロボロ」とけろりこがいうと
「この鳩はここで保護したんですよ。
くちばしの上がなくなっちゃって食べれなくて衰弱してしまっていたから」
と男性がいう。
事故かカラスにでもやられたかわからないけどくちばしが根こそぎとれていて
見つけたときはこのへんに（くちばしのあったところに沿って）血がついていた
いまは水にまぜてサプリとか餌をあげたからちょっと元気になったけど
羽が荒れているのはつかまえるときにどうしても掴むから
実は上くちばしのとれた鳩を保護するのはこれが二回目で
３年ほど前に保護したのがこのカゴの中にいる
カラスや猫にやられるのかもしれないがなぜ上くちばしだけなのか不思議に思う
というので
「まさかそんなイタズラをするひとが近くにいないといいですが」
というと
「まあ、キジバトは素早いんで人間にはつかまらないはずなんですけど」と男性。
そうなのか。
花はひと鉢１８０円のところ、
「もう盛りをすぎているので１２０円でいいです」
と言ってもらったが
「１５０円にしましょう、残りは鳩さんたちのおやつに使ってください」とお願いして
３００円払って帰ってきた。
それを見たけろりは、週末の宿題の日記に、
「お母さんは鳥さんのてあてのお金をはらっていました」
と書いていた。花を買ったことには言及してなかったから
ナゾの記述である。
この近所に鳩があつまる公園があって
ときどき大量のパンを持ってきて鳩に餌をやっているひとがいる
その餌をねらってカラスも集まっていてすべり台やブランコは
いつも鳩やカラスのフンだらけ。おそらく近所のひとは迷惑しているだろう
集まった鳩をつかまえてくちばしをもいでまわるような
舌切り雀みたいなひとがいてもおかしくはない
しかしなあ、たまたま同じ症状で弱った鳩が
同じ家で２回保護されるという偶然があるだろうか・・・
手当をしてあげていたんだし、そんなことはないと思うし
いいひとに対してこういうこと思うのは大変失礼だとは思うけれども
ちょっとヒッチコック的にもしかして・・・という想像が
頭のすみっこでチラチラしてしまう私であった。
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