北海道のおじいちゃんにガンが見つかって
先日北海道に会いにいってきた
パパさんは長く休めないので
週末に1日プラスして2泊3日
私とたろさんとけろりこは
一足先に出発して4泊5日でいってきた。
私はこれまで3回ぐらい義実家に泊まって2階に寝るんだけど
夜中にトイレに起きると
朝になって必ず「ズシンズシンって夜中に降りてきたのは誰?
びっくりして目がさめた」と義母から言われた。
夜中に誰がどー考えたってズシンズシンなんか降りてくるわけなくね?
響くのは家がボロいからだろうが!
それをわざわざ口に出して言うのは嫁いびりだなと思って、
パパさんもちっとも帰省したがらないことだし
けろりが生まれたときにちょっとトラブルになったのをよい機会に
その後長いこと疎遠にしてきたんだけど
さすがにガンが見つかったとなっちゃ行かないわけにいかないので
(それでもパパさんは「行かなくてよくね?」と言った)チケットをとり、
またズシンズシンって言われるとムカつくので
今回は事前に1階の部屋に寝かせてほしいと伝えた。
初日はまるで敵陣にでも乗り込むような気分だったけれど
思いのほか義父母はわだかまりなく歓待してくれた。
この時期義実家の周辺はまだまだ雪がある。
初日ついてすぐに子供たちは裏の小学校の敷地でそり遊びをした。
晩ご飯は豪華なお寿司をとってくれた。
翌日も朝からそり遊び。
昼からはおじいちゃん行きつけの喫茶店に行ってランチ
午後はまた少し雪あそび。
晩ご飯はおばあちゃんがおいしいほっけのフライを揚げてくれた。
おじいちゃんがパソコンについて聞きたいことが色々あって
教えてあげたら感謝された。
おばあちゃんはパンダのシャンシャンのweb中継が見たいというので
デスクトップにリンクを置いてあげたらよろこんでいた。
3日目は始発便で出発したパパさんが昼少し前に到着した。
昼は初日と同じお寿司をまたとってくれた。
お昼に市の施設でボルダリングができる
子供むけの遊び場があるのでそこに行って遊ばせた。
昨日のほっけがあまりにおいしかったのでこの日もほっけのフライ。
ほっけって北海道だと安いのね!関東ではかつて一度しか見たことない生のほっけが
2匹はいって300円しなかった。ほかの魚も安いし
ふつうのスーパーでもぞろっと品揃えがよくてさすが北海道。
小学校の敷地にはまだまだ雪があるし
おじいちゃんに孫たちを見せに来たのだから
別段私たちの観光とかはどうでもよかったのだけど
このところの天気でずいぶん雪が融けてきて
雪遊びが十分できないことをおじいちゃんたちは申し訳ながって
どこか雪遊びをしに行かないかと提案された。
といってもおじいちゃんは杖ついてるしおばあちゃんは膝が悪いから
大変でしょう、と言ったら
「レンタカー借りてツミキさんに運転してもらえばいいべ」という
う、簡単に言ってくれるわ(^^;。私は冬の北海道なんかは怖いんだが。
まあ道路はもう雪はないんでチャレンジすることになった。
4日目はレンタカーを借りて小樽のほうのスキー場に行った。
たろさんとけろりは初めてのスキー。
スキー場はシーズン最終日だったがガラガラだった。
本州からわざわざ来るような大手スキー場でもないし
パウダースノーのメッカ北海道の地元民で
春スキーしようなんて物好きはいないんでしょうね
レンタルスキーを4時間かりて練習したが
このスキー場は裾野のなだらかなところが狭い。
なだらかなところまで上がるにも少し坂があって
2度ほどあがったらすっかり疲れてしまった。
ターンの練習するにはここは斜度があるし
しかしまあ立ち上がることができてとりあえず少し滑れるようになったし
リフトも1回くらいのりたいから1回券買ってのってみよう!
初心者コース降りてくればいいよね!
とのったらこのリフトがえらい長かった。
マジかよこれ初心者滑りおりられんのかな
リフトおりたところから初心者コースを降りてきたんだけど
ごく初めのうちに私とけろり/パパさんとたろさんに分かれてしまった。
けろりはたいして滑れるわけじゃないが起きるのがうまくて、
ころころしながら案外するすると滑ってしまって
すぐにたろさんは見えなくなった。
しばらく行くと途中から中級コースになり
あれ?これムリじゃね?って感じになったがしょうがない
けろりは板の間にしりもちをついた状態で
つつつ~っとゲレンデに変な軌跡を残しながらかなり長い距離すべりおりて
しばらくするとふもとについた。
けろりはもうすっかり疲れてこれでいいというので着替え
待っていたらたろさんたちが降りてきた。
たろさんは出だしのところで泣き出して
最初の100mほどに30分ぐらいかけて滑っておりたようだけど
意外にも最後の中級コースのあたりで通りすがりのインストラクターのお姉さんに
世話をやいてもらってから復活して
最後はまがりなりにも滑る格好で降りてきたようだ。
ふもとまできてからもうこれで終わりにする?ときいたら
もう一度最初の坂の上まで歩いてあがって滑り降りる、というから
滑るところ写真にとった。
おじいちゃんたちは長々レストハウスで待ってくれていたけど
不満ひとつ漏らすでなし、
初日からリフトに乗せたことをびっくりしていたけど
子供たちが滑れるようになったことを喜んでくれた。
スキー場から撤収し、少し走ったスシローへ。
やはり同じスシローでも北海道の寿司はおいしかった。
義父母はどちらも足が不自由になってしまって
最近お米を買うのが大変だというので
レンタカーでスーパーに寄ってお米を多めに買い、
レンタカーを返して帰宅。
最終日は荷物をつめたり近所のスーパーに
おみやげもの買いにいったりして昼に出発。
出る前におじいちゃんがけろりの頭をなでながら、
すごく小さい子にいいきかせるように
「おじいちゃん寂しいからまた来てね。寂しいからまた来てね」と
言っていた。そういうこと言うタイプに見えなかったから意外だった。
おじいちゃんの診断を見ると、肝臓の下半分に斜線がひいてあって
ガンは決して小さくないことがわかる。
健康診断とか受けていなかったので、ここまで大きくなるのに
どのぐらい時間がかかったのかわからないから
余命もどのぐらいあるのかわからないのだそうだ。
今回の滞在で、おばあちゃんもおじいちゃんもずいぶん印象が変わった。
ちょくちょく失礼なことやイヤミを言うひとだと思っていたんだけど
よく気を遣ってくれてほがらかで親切なひとたちだった。
それになんか、自分もひとのこと言えるほどちゃんとした嫁できてるわけじゃないのに、
ずいぶん大目に見てもらってることに今更気づいた。
小さいことにこだわらないで、もっと元気なうちに
何度も連れてくればよかった。
帰りは千歳のフードコートでランチして、おみやげ買って帰った。
AirDoは安いのに食べ物の持込が禁止じゃないし
ドリンクまで出るすばらしい航空会社だった。
でも・・・願わくは次にのる飛行機は北海道ではなくタイに飛んでほしい。
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