さて、私は途中の店によって、お昼を買っていた。
ジョムティエンに来た初日、工事中でやっていなかった近所の
出前中心のレストランは、あの日だけが休みで、今日はやっていた。
この店は、柔道部みたいに肩幅でっかくていかついオカマちゃんがいて
長い茶髪をくるくるに巻いて、
いつも黒いブラがちょっと透けてるレースが入ったようなオシャレな服を着て
料理をつくっていたんだけど、
オカマちゃんは決まったひとでもできたのか
服装もちょっとシンプルな服の上にエプロンなんかして
髪はまとめ髪にしちゃって
今回はちょっと「おかみさん」って感じになっていた。
パッタイを注文したときにおかまちゃんは「あ・・・」って顔をしたので
「私のこと憶えていますか?」ときいたら「カ~」とほほえんでくれた。
「またあそこのホテルに泊まってるんです」と言ったら
何日いるの~?とか子どもさんいたよね~?とか
いろいろ聞かれて、あ~子どもたちのことまで
おぼえててくれたんだな~と嬉しくなった。
彼女はちょっと整形したみたいで、
ひとえだったマブタがちょっと不自然な
ねむたそうな二重になっていて
口元はちょっとつきだしたようなおちょぼ口になっていた。
正直言っちゃうと、申し訳ないけど私には前のほうがかわいく見えた
けど着々と女性らしくなっていってるし、
表情も明るくて、なんか幸せそうでよかった(^^)
おかまちゃんの店でパッタイをたのみ、
別の店でガパオとパッシーユーとカオパッを頼んで
やっとビーチに行こうとしたらおばあちゃんが
「すいか忘れた~」と戻ってきた。
そこでおばあちゃんにはビーチに戻ってもらって、私がすいかをとりに戻った。
部屋に戻っておばあちゃんの部屋ですいかを持ったら
ベッドにチップが置いてなかったので20バーツを置いた。
例の、市場の帰りに拾った
すいかをたたくための棒はおじいちゃんの部屋にあって
とりに行ったら、スマホからパソコンから
現金以外の貴重品全部机の上に置いてあった。
おじいちゃんは先日ドアに「do not disturb」の札をはさみこんで閉めて
鍵がちゃんとしまらないまま出かけようとしたことがあって
「ここは工事の出稼ぎのひともうろちょろしてるんだから
貴重品ちゃんとしまって出かけないとダメ」って言ったのに
「前きたときも大丈夫だった」とかなんとか言って
なん~でか絶対言うこときかないんだよね
危険な選択肢と安全な選択肢があったら
安全なほう選んどきゃいいのに
ましてや自分なんか、孫の相手するわけでもなきゃ
食事の仕度するわけでもなく
出かけてるか昼寝してるかパソコンで遊んでるか
別段忙しい理由もなん~もないのに
パソコンしまうぐらいの時間を
なにを出し惜しみする必要があるのか
ほんと理解できない。
まあ、こういうひとと旅行するときはカリカリしても始まらないから
一回盗まれたらいいんだわ、と私もやっと学習したわけだけど(--;
自分の部屋ですいかの下に敷くピクニックシートをとって
1階でお掃除お願いしますと言ってビーチに向かった。
初日はお姉さんからまくしたてられたけど、
にっこりしてオーケーカ~と言われるようになった。
ビーチにすいか持っていき、
ビニールのピクニックシートをしいてすいかを置いた。
目隠しを持っていかなかったけど、
おばあちゃんがちょうどいいハンカチを持っていたので
くるくるっと巻いて帯状にして子どもたちの目にかけた。
そうそう、なんでスイカ割りをしようって話になったかなんだけど
けろりこがこのまえお泊まり保育に参加したときに
スイカ割りがあったんだよね。
けろりこは当時毎日頭痛を訴えてて
その日は朝からMRIの予約が入っていたので
みんなより早く帰るために、スイカ割りができなかった。
いや、一応大急ぎで目隠ししてスイカをかる~く
たたかせてもらうだけはもらったんだけど
割れるところは見れなかったし、食べることもできなかったんだよね。
それがとても心残りで、スイカ割りしたいスイカ割りしたいって言うから
それじゃあタイに行ったときにやろうねって約束していたのだった。

最初はまずけろりこ、その次たろさんの順でたたかせた。
2mくらい離れたところから出発させて、
みんなで声をかけて右だ左だと言うんだけど
けろりこばかりかたろさんまで右と左がわかってなくて
とんでもない方向に歩いていくからおもしろい。

1回ずつたたいたらもうおしまいで
あとは大人が解体して食べよう、ぐらいに思っていたら、
スイカ割りは思いのほかおもしろかったらしくて
1回ふりおろしたら当たっても当たらなくても交替で
それが延々、10回も20回も続いた。
↓ たろさん連続写真
とあ~
↓ けろりこ連続写真
ちらり。
物売りの子が長い間見ていて、
やりたいのかな、食べたいのかな、と思って
参加させてあげようか迷ったんだけど
そういう子が次から次へと来てしまったら困るなあと思ったり
ちょっと大きい子なので、その子があっさり真っ二つとかに
しちゃったらつまらないなと思ったりで
結局やらせてあげないでいたらそのうちに行ってしまった。
いいヒビが入ってきました。
たろさんが目隠しズレてるのにズルして
まっしぐらにスイカのとこに行って命中させたときに
「お前スイカ食べさせないからな!」って言ったら
「オレ食べられないよ!」と答えた。
あっそうだ、たろさんスイカ好きじゃなかったんだっけ
スイカ好きじゃないのにスイカ割りだけ嬉々としてやってんのか。(^^;
20回以上やっていると、たまには命中することがあったり
目隠しがズレてて命中したりで、だんだんスイカに深々とひびが入ってきた。
あまり壊れるまで叩いてもスイカがおいしくなくなってしまうので
そのへんにして食べることに。
でもナイフを持ってきてなかった(--;
かなりひびが入ってたので、素手でめりめりっと力を加えて
ヒビを広げ、割って食べた。
この写真は水中もOKなカメラで撮ったんだけど
毎年ビーチで撮ってたら砂を噛んで少しスキマができてしまったらしく
中が曇るんだよね(--;
たろさんは言ってた通り、ほんの1口しか食べなかった。
実はパパさんもスイカは好きじゃなくて、味見ぐらいしかしなかった。
おじいちゃんも普段西瓜は好きじゃないそうだけどかなり食べた。
スイカは甘味はほどほどだけどみずみずしかった。
最後の最後は私とけろりで
おなかがガボガボになるまで食べた。
こういうとき、「タイに来るとすっごい贅沢できるな」って思うんだよね。
ホテルから3,4分で海で、
ゆったり座れるパラソルの席があって
波打ち際でスイカ割りできるところなんて日本にはほとんどないと思うんだ。
PR