パパさんは今日が唯一のバンコク滞在なんだけど、パパさんがいる間に
行きたいところがあった。
実は、去年から今年にかけてたろさんは宝石にめっちゃ興味が出て、
宝石の展示即売なんかに結構いって、そんなに価値があるわけじゃないけど
それなりにきれいな小粒な石をたくさん買った。
パパさんも鉱物には興味があるので、展示即売会などにはいつも一緒に行っている。
シーロム通りには年中展示即売やってる「ジュエリートレードセンター」という
商業ビルがあるらしくて、そこに行ってみようと言っていたのだ。
プールですっかり疲れ切ってるけろりこをおばあちゃんに頼み、
私とパパさんとたろさんの3人でタクシーに乗り込んで
ジュエリートレードセンターを目指した。
タクシーの運転手は、ジュエリートレードセンターは知らなかったんだけど
ホリデーインっていうホテルの隣だといったらわかったといって発車し
スムーズにビルの前についた。
しかしビルの入り口の階段をあがってみると、なんとなく不穏な雰囲気。
入り口は一応開いているけど、紙が貼ってあって
「当館は今月から日曜は休みにします」と書いてある。
ちょうど今月からかよ!
どうしてあと1ヶ月待ってくれなかったんだ・・・
一応、ビルの奥半分はアウトレットモールになっていて
そっちは営業してるらしく、入ることができたけど
ジュエリートレードセンターのほうは、あいている店はごくわずかで
たろさんが買えるような手頃な宝石の裸石を売ってる店はひとつもなかった。
グーグルマップを見ると近隣にジェムタワーという、
やはり宝石を扱う商業ビルがあるらしく
そちらはどうだろう、って目指してみたが、ジェムタワーも休業。
そこまでの道は延々宝石商街みたいで看板だけはいろいろあるのに
日曜はどこもお休みなのね。残念すぎる。しかも雨まで降ってきて
シャッター街をうろつきながら途方にくれた。
しかしニューロードに出てみると何軒かあいてる店がある。
ほとんどは半貴石をつなぎあわせたネックレスとか
ジュエリーの店なんだけど、裸石を売ってる店もありそうだった。
道沿いを歩くと、ショーウィンドウに裸石をならべてる店があり
入ってみた。店の奥では幼児ふたりが遊んでいて、店主はそのお父さんのようだった。
原石や、カットした裸石などが多々あり、たろさんごのみの品揃え。
たろさんが興味を示すと、商品を次々にショーケースの小箱から
ざらざらっと出して見せてくれる。けど、あまり押しが強くない。
値段もカラットあたりいくらとわかりやすく、目の前で測ってくれる。
たろさんは迷いに迷って赤っぽいジルコン(1カラット400バーツで150バーツ)と
色の薄いアイオライト(1カラット150バーツで80バーツ)を買った。
それらに決めるまでにすごい時間がかかったし、
手間を考えたらまったく儲けにならないと思う。
店主さんはインドっぽい訛りのある英語を話したけれども
店主さんが子供たちと話してる言葉はまったく聞き覚えのない言葉だったので
お子さんたちと何語で話してるんですか、ときいたら「××××です。アフガンの言葉。」
と言っていた。それと知ってアフガニスタンのひとに会ったのは初めてかもしれない。
たいへん紳士的ですてきなお店だったので、ぜひまた来ますといって店を出た。
その後、ニューロードをバンラック方面に歩いていくと
もう少し裸石の品ぞろえがよい店があった。
のぞいてみると、オーナーはインド人っぽい。
(ちなみにこのあたりの店はほとんどインド系に見えた。)
気のいい感じでお入りお入り、とすすめてくれるので
ここにも入ってみたけれど、こちらはザ・押しの強い店だった。
宝石が好きなのかい?それはいい趣味だね、うちの店は君ぐらいの子も 大勢くるよ。オーストラリアだろ、シンガポールだろ、
とたろさんを持ち上げたりしてにこやかではあるけど、
どんな石が好き?予算はいくらなんだい、と言われ、
たろさんが「好きな石はサファイヤ」といったらサファイヤをザラっと出して
「どの石が気に入った?手にとってみてごらん、外に出て自然光の下で見てごらん、
さあどれにする?どれに決めた?」とチャック袋のクチをあけて準備している。
たろさんはもうサファイヤは気に入った石を持ってるので、
買うならほかの石がほしいんだよね。
好きな石を聞かれたから答えたのに、なんか買わなきゃいけないみたいな雰囲気になって
たろさんが当惑しているので
「このままいると買わされてしまうからもう出ようか」と耳打ちして、
店のおじさんには「彼はちょっと予算が少ないから、おじいちゃんから
お小遣いをもらってからまた来ます」と言って店を出た。
さきほどの店が際だった優良店だったことがよくわかった。
さらに南下して、バンラックのマーケットの場所までいってみたけれど、
時間が遅いし日曜だしで、閑散としていた。
フルーツ屋台できれいな1キロ70バーツの大粒マンゴーを2個60バーツで買い、
マンゴスチン5個20バーツで買って、道わたったところからタクシー乗って帰った。
帰ってたろさんと少し昼寝し、起きたら大雨だった。
雨がやむまでエビとイカにパン粉をつけた。イカを切っていたら、
イカのてっぺんにフナぐらいの魚が入っていた。
雨やんだところでパパさんと新しいセブンに行って、
炭酸やらキッチンペーパーやらおじいちゃんのビールやらを買った。
昼のタイ米が残っているけど、パパさんはタイうるち米が
やはり好きになれないみたいなので、カオニャオも買った。
戻ってエビとイカを揚げて、できたてを食べ始めてもらった。
さすがにエビ1.5キロとでっかいイカは量があったため
全員でおなかいっぱい食べても残った。
エビはほくほくで甘く、うま味があって本当においしかった。
やっぱりフライはおいしいな。
ただ焼いただけもおいしいけど、あそこまで甘美な感じにならない。
ゆうべは4人で大寝室で寝たけど
やっぱり狭くてよく眠れなかったので
今日はたろさんがおばあちゃんの部屋に行った。

新王様のお札出ていてショックだった。
前王様のお札とっておきたいけど
金額的に100バーツまでだろうなあ・・・
けろりこをクッションで椅子に埋めているたろさん。