森林公園に行こうと思っていたんだけど
お隣の奥さんが、「去年GWに森林公園いって
あまりに混んでいて懲りた。宿谷の滝が少し
遊べるところがあるので行ってみるつもり」
と言っていたそうなのでそのアイデアをまるパクりして
宿谷の滝に行くことにした。
ところが朝からおじいちゃんとおばあちゃんが
もめはじめてしまった。
おじいちゃんが行こうと思っているルートと
おばあちゃんが思っているルートが違っていて
おじいちゃんが言うルートはものすごく遠まわりだから
これこれの近いルートで行ったほうがいいとおばあちゃんがいう。
おじいちゃんはそのルートが自分の言っているルートだと言い、
その後そんなルートはないといい
パソコンで表示しているから見にきなさいという。
おばあちゃんも意地になって地図を出してきて
自分の言うルートを説明しようとする
おじいちゃんも絶対認めようとしないし
おばあちゃんも譲らないし
かなり雰囲気が悪くなってしまって
最後にはおばあちゃんがさじを投げて「もういい」と言い出した
おじいちゃんはまだ納得せず続けようとしていた。
おじいちゃんが上に地図をとりに行ったときに
これが覇権争いというものなんだよ
どっちが近くてどっちが遠くてもどうでもよくて
相手がそっちで行きたいというならそれでいいじゃない
いま本当に大切なのは気持ちよくでかけることでしょう
それなのに相手が間違ってる、自分が正しいと思ったら
言い負かそう言い負かそうとせずにいられないところが
ずっとこの家の問題だったんだよ
そういうことを続けてきたからちまきがああいう子に育っちゃったんだよ
ということをおばあちゃんに説明し、
おじいちゃんが降りてきてまた説明した。
おばあちゃんは私のほうが強くなってしまってからは
もう逆らわないのでそうか、と言うまでは長くはかからなかった。
おじいちゃんは説明されても「でもね・・・(自分が正しい)」と
続けようとしていたけど
そこで続けるところが全然違う
正しい正しくないは全くどうでもよくて
今は気持ちよく出かけることが一番重要なんだといいつづけたら
やっと理解して最後には「つみきの言うことが正しい」と言った。
意固地になったら絶対譲らないおじいちゃんが
自分の間違いを認めたのでまた驚いた。
近年おじいちゃんは本当に柔軟になった。
お弁当をつくりおえて出発。運転はおじいちゃん
結局おばあちゃんの主張していたほうの道を選んでいったようで
家からわずか3キロほどで宿谷の駐車場についた。
川沿いに歩くと10分ほどで滝についた。
大きな岩盤を割るようにやや細い滝が流れおちている。
夏だったらすがすがしいかもしれないけれども水が冷たかった。
小さな滝壺をかこむ小さなスペースの一隅に
すでにピクニックシートを敷いて陣取っている家族がいて
そのほかにも大家族が来て写真とったりしていて
落ち着かないので滝の脇の遊歩道をあがった。
遊歩道をあがりきったあたりには気持ちのよい四阿があって
滝の上の流れに降りられたので、パパさんとたろさんで
沢ガニを2匹ほどつかまえた。
たろさんがおなかがすいたというので
まだ11時すぎだったけれどもお昼を食べた。
なんとなく不発なので沢ガニを放して次の場所に向かう。
滝の入というほうに遊べる水場があったというので
今度はおじいちゃんが主張していた方の道を通っておりた。
そしたらずいぶんまがりくねった道で
うちからほんの3キロだったはずの道が
こっちからだとものすごく遠かった。
滝の入に行ってみると、おじいちゃんたちの記憶にあった
遊び場になりそうな川は
草ボーボーでちょっと遊ぶ気になれるところではなく
たろさんとけろりは今朝早起きしたせいで寝てしまっていて
遊ぶどころではないので切り上げ
スーパーに寄って帰った。
車で少し寝たのでけろりは昼寝なし。
私はなんか寒気がしてしまい1時間ほどひとりで昼寝した。
晩は餃子。
おばあちゃんは水餃子がいっぱいはいったお皿を運ぶ途中
手がすべったかして水餃子だけ全部床におとした。
そういえば前に来たときもピザ落としていたっけ。
握力が落ちたと言っていたけど
ただそれだけだといいんだけど。
たろさんたちは軽く車で寝ただけで夜にはすっかり疲れていたので
7時くらいには寝かせてしまった。
おばあちゃんもそのあとを追うように寝てしまい
パパさんはイングレスに出かけていった。
おじいちゃんと大河ドラマ見ていたときに
「そういえば今朝の車のルートは
結局おばあちゃんが正しかったんじゃないの?」
というとおじいちゃん「うーん、そうだな。
思っていたよりずっと距離があった」と言っていた。
「お母さんにあやまっておいたほうがいいと思うよ」
と言ったら「うーん、そうだな。」と言っていた。
そんな当たり前のことだけど
うやむやにするのがふつうだった我が家。
(「かわいくないからおいてやらない」に代表されるように
これが親かなと思うような面があるものの)
おじいちゃんは以前より確実にまっとうに近づいている。
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