うしろすがたのマノーさん
マノーさんに手を振って遺跡の中を歩き始めた。
ここはいつもすいてて静かで美しい。
あんまり広くない敷地をゆっくり40分ぐらいかけて散策した。

なんか実がなってる。これ何?
パパさんは以前はタイの遺跡なんて
あまり興味ないみたいなこと言っていたのに
ゆるやかに流れる川のほとりに
静かにたつ仏塔や仏像にすっかり感心してしまって
すごいところだなあとつぶやいている。
そうでしょうそうでしょう、ここすごくいいところでしょう!(^^)
子どもたちは仏塔の階段をあがって中をのぞきこみ
コウモリに大興奮していた。
ひととおり見終わるともうすっかり暑くなっていて
道をはさんだ売店でココナッツとファンタ買って飲んで
こんど象さんに出発した。
実は今日の象のりは、ほぼ
けろりのために予約したんだよね。
けろりは2才のときにスリンの象祭りで、
私とおばあちゃんと一緒に象に乗ってるんだけど
その日は朝から暑くてすでに疲れ切っていて
気がついたら私におんぶされたまま寝てたの。
それで、彼女は象に乗ったという記憶がない。
しかも愛想のない象遣いさんで、
約束の駅前についたらすぐ降りろって感じになっちゃって
乗ったという証拠写真も残ってないの。
もっとも、乗った当時はけろりは象がこわかったから
起きてるときに乗るといったら発狂したかもしれないんだけど
その後象さんに対する印象も変わったみたいで
今回の計画をたてはじめるとまもなく
けろりも象に乗ってみたいなあって言うようになったんだよね。
パタヤには何カ所か乗れるところがあったはずだから
パタヤで乗せようかと思って調べてみたんだけど
パタヤの象のりはだいたいノンヌックガーデンとか
ミリオンイヤーズクロコダイルファームとか
入場料がバカ高い観光アトラクションの中にあって
家族で入場して象も乗るとなるとほんと1万円とか飛んでいく計算になるのね。
でもあんまりアトラクションとかも興味ないんで、
象だけ一番手軽に乗れるところと考えると
アユタヤにいるときに、とくに何の入場料もかからない
島内の象のり場で乗るのが一番ラクで
無駄がないという結論になったのよね。
さて・・・象のり場には10時半頃についた。
「象は8時半にキャンプを出発するから
朝早いと小象がついてないかもしれないよ」と
旅行会社のママさんから言われてたので
ちょうどいい時間だったかもしれない。
まず入口で小象2頭がお出迎え。
子象にはそれぞれ象つかいがひとりずつついていて
目を光らせている感じ。
入り口のむかいには、象にあげるための、
ちょっとできのわるいとうもろこしや
きゅうりの盛り合わせを売っているので
持ち込みのエサはダメと言われるかもしれないと思ったけど
おそるおそるあげてみた。
とくにとがめられるわけでもなかったので
子どもたちに次々渡して象にあげさせた。
以前は象をこわがったけろりもおおよろこびであげている。
なにしろバナナ2房とキュウリ1kgあるからね、どんどん行くよ!
マノーさんにも渡したら「オレも?」ってめんくらっていたけど
結構嬉しそうにあげていた(>▽<)
そのあと通路を進み、受付で予約表を出すと、
伝票の束みたいの確認して、チケット4枚をくれた。
予約した旅行会社でもらった予約票。
受付の先にはずらりと出番待ちをしている象さんが並んでいる。
パタヤの儲かってない恐竜ワールドみたいなとこで乗った象さんは
やせこけて顔色も悪かったけど
さすがアユタヤともなるとみんなふくよかだし鼻の色つやもよくて立派だな~。
わざと古風にしたコスチュームも華やかでいいね。
今日はおばあちゃんとたろさん、パパさんとけろりがそれぞれ組んで
乗ることになった。
実は、おとなの中ではおじいちゃんだけがまだ
象に乗ったことがなかったんで
みんなが「おじいちゃんどうぞ」ってすすめたんだけど
おじいちゃんは頑として乗らないと言った。
なんか、ちいさい頃ウマに噛まれた夢を見たとかで
大きい動物が怖いんだってさ。
ウマに噛まれた夢の話は私が子どもの頃から何度か聞いていたけど
70まで忘れられないほど怖い夢ってどんなん?(^^;
バナナの大きい房を2つ買ってきていたので
歩いているあいだに象さんにあげられるよう、
エコバッグにおさめて、パパさんとおばあちゃんに渡した。
あと、たちの悪い象つかいに当たると、チップをせがまれて
チップを渡すまで象の鼻でいやがらせをさせることがある、と
旅レビューサイトに書いてあったので
「そういうのやられたらお金がないよと言ってね」といって、
おばあちゃんのバッグとパパさんのリュックは
私とおじいちゃんがあずかってしまった。
でもあとから聞いたら、たろさんの象もけろりのほうの象も
チップをせがまれるようなことはなかったらしい。
そういうのは傍若無人な金満旅行者やツアー旅行者のときにやるのかもしれないし
最近はチップをせがむ象遣いは完全に粛正(笑)されたのかもしれないし、
あるいは、アユタヤっていくつもエレファントキャンプがあって
どこのエレファントキャンプかはっきりしないままレビュー書いてる場合もあるので
私が読んだレビューは他のエレファントキャンプのことだったかもね。
2組が象乗り場にあがっていくときに
私も上がっていって写真をとったけど
とくに降りろとも言われなかった。

受付で引き替えてきたチケットをうけとる象遣いさん
台の上から座席つきの鞍に乗る
台の下にはやまもりのウンコ
10分の象のりは囲いの中を歩くだけかと思ったら敷地の外に出て行った。
下から写真とってやろうと思って象の歩くほうに行ったらあっちこっちから
「アンブナイ~、アンタラ~イ~」と言われたけど、
「マイペンライ~、マイチャイアンタラ~イ~」と言い返していたら
とくに引きずり出されるわけでもなく、そのうち言われなくなった。
わりとゆるい施設って感じだったので、
もし多少しつこく言われても、言ってきたひとにちょっと握らせれば
見逃してくれそうな感じだったね。私の勝手な想像だけど。
次から次へと象が帰ってくる

けろりたちの象さんも帰ってきた。10分って意外と長く感じるな
さて象の歩いていくほうには小さい小屋があって、そこからマイクで
「コッチミテクダサイ~」とか呼びかけて写真とってんだよね。
それが370バーツとかだった。高!
横浜のズーラシアでラクダに乗った写真が1000円だったけど、それより高い!
絶対買いたくない。
(ちなみにズーラシアのラクダ写真は、パパさんがいい表情してたので
つい買った。たろさんとけろりのぶんも買ったのですごい出費になった。)
さて、ふと視界に入ったおじいちゃんを見ると
パパさんのリュックをもっていない。
「リュックどうした?」ってきいたら
「運転手さんに預けてきた」とかいうから
「ダメだよ!パスポートとか入ってんのに!
あのひと大丈夫なひとかわからないじゃん!」
って怒ったらあわててとりにいった。
自分のもの適当に扱うだけならまだしも
ひとのものまで適当に扱うなんてなんつージジイだ!
とその当時は思ったが、私がほがらかに喋ってるから
信頼できるひとだと思っちゃったのかもね。今考えると。
信頼できても大事なものまでは預けない、というのは鉄則なんだけど
そんな鉄則教えてなかったし
私がもうちょっと目を配るべきだったかな
けろりことパパさんが戻ってきたので
象さんに階段の下からチップ渡したら
象さんが鼻で受け取ってさっと象遣いさんに渡し
すぐさまけろりを下ろそうとしている。
待って待って!写真とりたいの!
階段をかけあがり
もう一度20バーツ渡してもう一度乗らせて、
ちょっと離れたほうを指さして、階段から離れてもらったら
象遣いさんもこころえたものでポーズとらせてくれた。
いい写真がとれた~!(^^)
そのあとたろさんたちが戻ってきたので
今度は初めから台の上でチップ渡して
ちょっと離れてもらって写真とった。
帰りはエアコンのよくきいたおみやげ店の中を通らされるけれど
値段わかんないしきっとぼられると思って
ほとんど見もしないで通り抜けた。
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