指さした方向はあきらかに
以前のオジさんの場所じゃないんだけど、みたらまぎれもなく
私のパラソルのおじさんがそこにいた。
女のひとにお礼言って、おじさんとこに挨拶に行ったら
おお~っ、と立ち上がって、と顔をくしゃくしゃにして喜んでくれた。
握手して、おみやげのキャンディの袋を渡した。
うれしいよねえ、2年たっても、ちゃんと憶えていてくれるんだから。
「私たち今日はあっちにいたんです」
と言ったら
「いいんだいいんだ、明日ね」
といってくれた。
おじさんとおしゃべりしてた物売りが
「あのひと誰?」と聞いたんだろうか、
おじさんは、前にパラソルやってた場所のほうを指さして
何かぺらぺらっと説明していた。
教えてくれた女の人には申し訳ないんだけれど、
明日はオジさんとこに行こうと思う。
遠くに見える漁船はなにを捕っているんだろう
かえってみたら部屋はきれいに掃除されて
床のほこりっぽさもなくなっていた。
昨日はなかったゴミ箱があり、
トイレにもゴミ入れの袋をつけてくれていた。
正直これはチップの効果だと思うんだけど
部屋がきれいになったことは素直に嬉しい。
バスタオルはビーチに行くときに一部屋1枚ずつもって出てしまったので
1枚しかおいてくれないんじゃないかと思ってたけど、
2枚置いてくれていた。
昨日は黒か紺が褪せたような暗い色だったけど、
今日はきれいな青緑色のバスタオルが置いてあって
この色もなんだか心遣いに感じられる。
しかし、気持ちが浮上したのもつかのま、
けろりのおしりのしみに気づいた。
使い古した機械油みたいなぎっとりした黒いしみで、
水着をとおりぬけておしりにこびりついていた。
自分で作った石鹸で何回ももみ洗いしたらなんとか落ちたけどこれ、何だろう。
2年前ジョムティエンに来た直前に、
サメット島の近くでタンカーが座礁したかなんかで
重油が流出したことがあったんだよね。
そのときはジョムティエンは平気だったけど、
2年かけてこんなところまでちらばってきたんだろうか。
シャワーあびてけろりと昼寝。ぐっすり寝た。
起きたらもう夕方になっていた。
けさロンポー市場で買ってきた野菜や肉を下ごしらえして
1階のキッチンで大鍋を借りてタイスキみたいなチムチュムみたいなものを作った。
せっかくタイだから生ハーブ使えばいいのに
うっかり日本でやるときと同じようにグリーンカレーのもと使っちゃった。
キッチンのガス台の火のつけかたがわからなくてポーンさんに聞きに行った。
ガスひねってチャッカマンでつければいいだけだった。
そしたら、煮てるあいだにガスがなくなってまたポーンさんを呼びにいった。
世話のやける客だ・・・(--;
ポーンさん、外から新しいプロパンガスのタンクを持ってきて
見てる前で自分でとりかえてくれた。
タイでは自分でやるんだね!
ぐつぐつと火が通ったので大鍋を持ってエレベータにのり
部屋に戻って夕食。
豚肉のつみれがたろさんに好評だった。
食後はおじいちゃんが洗い物をしてくれた。
仕事を引退してからは、家の洗い物もおじいちゃんの仕事なんだって。
今日はパラソルのオジさんに会えてよかったけど
ビーチはとても汚かったし、
ホテルの部屋は昨日よりキレイになったけど
チップを払ってやっとキレイになったというところはやはり少し悲しい。
ジョムティエンホステルには、もう以前の活気は戻らないだろう。
私たちにとって、もうジョムティエン自体が
終了のフラグなのかもしれない。
たろさんをアユタヤに連れていって気に入ったら、
次からは遺跡を見て市場を見てプールで泳いで
移動していくような旅に変わっていくのかもしれない。
次がいつだかわからないけどね・・・(^^;。
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