チャオプラヤー川を渡り、ラマ2世道を走る。
途中で私は塩を買うつもりでいた。
バンコクから出ると海沿いにはたくさんの塩田が広がっている。
このへんの海塩はミネラルを多くふくんでおいしいといって
バンコクからわざわざ買いに行くひとがいるんだって。
去年同じ道を通ってアンパワーからバンコクに向かったときに
いくつもの塩を売る店があったのに買わなかったことが心残りで
バンコクに戻ってから探したら、
スーパーに「サムットソンクラムの塩」という製品があったけれど
これは精製されすぎてて別においしくなかった。
だから今年は絶対に、地元で本物の、できたての海塩を
買うつもりだった。
運転手さんに「サムットサコンかサムットソンクラムで
塩を買いたいんですけど」と言ったら
塩(グルア)の発音が悪くて何度も聞き返された。
フライパンで料理して上からかけるジェスチャーしたら
やっとわかってもらえた。
グルアのアはエにちかくて、喉の奥から押し出すような
なんならエに「゛」をつけた「エ゛」みたいな
汚いもの見たときに憎々しげに出す「ウエエ」あるいは
ちょっと吐きそうな「オエエ」って感じの出し方の音で
練習しても同じ音が出せない。
日本人のタイ語もグルアが一発で通じるようになったら
本物と言っていいんではないだろうか
(実はもっと不可解な音がいくらでもあるかもしれないが)
なんにしても塩を買いたいということはわかってもらえた。
塩田が見えはじめてすぐ、塩屋のテントやパラソルが
道ばたに何軒もならんでる場所があって、
オーッさんが適当なところで止まってくれた。
1キロの袋が20バーツだったので、2袋買った。
右側にいるのがオーッ?さん。別に左とん平に似てないね今みると。
左側はテロリスト。じゃなくて塩屋のお兄さんとおじさん。
たろさんとお兄さんはさりげなく同じ帽子に見えるね
すぐ脇にあった塩田は水ひきいれたばかりみたいで塩田らしさは見えない。
ていうか本当に塩田かな・・・?
なお、後日談になるけれども、
別のところで買うと味が違うのか興味があったので、
私たちはチャアムからバンコクに戻るときにも、
また別のところで2袋買った。
母も興味があるというのでそのうちの1袋をあげた。
塩田の塩は、干して結晶したままなのでとても粒が大きく
そのままで料理に使うのは難しい。
それで、日本に帰ってからフライパンで炒って水分をとばし
すり鉢ですってから使っている。
帰国してしばらくして実家に帰り、どうやって使ってる?ときいたら
母は「野菜ゆでるのに使ってる」という。
この貴重な、バンコクからわざわざ買いにくるというひともいる海塩を
野菜ゆでるのに使って、そのへんのスーパーで売ってる塩を
料理に使ってるって!?
なんという勿体ない、貴重なおいしい塩なのに、それをただ野菜ゆでるのに!?
と嘆いたら
「これいくらだっけ?1キロ20バーツ?やっすいんだし、いいじゃないの」
という。違うよ!バカだね!塩に払ったお金で考えるんじゃない、
これもう一度ほしいとなったら
航空券とタクシー代だけでも3万円かかるんだから!3万円の塩ですよ!
と熱く語ったが、納得いかないようだった。ものの価値のわからないひとだ
実家の塩もフライパンで炒って
子供たちにも手伝ってもらってすり鉢ですって
瓶にたんまりつめこんできた。
ちなみに、サムットサコンの塩がそんなにおいしいかという件、
塩おむすびしてたしかめたところ、ゲランドの塩と
同じくらいに塩気にトゲがなくておいしいと思った。
ゲランドの塩はフランスのお高い海塩なんだけど、これも現地で買うと
やっぱり安いのかしらね
また、別の店で買った塩は味が違うかという件だけど、
復路で買った片方が塩気がやわらかくうま味がある、という感覚があった。
私はあまり味覚のするどい方ではないので自信はない。
塩の店からちょっと走ると、ガソリンスタンドで停まってトイレ休憩。
セブンでアイスなど買って食べた。
セブンの前にあった足マッサージ機

オーッ?さんのバン
レストランもある
山田孝之に似てない?
このへん塩田とか、郊外型の店舗がぽつぽつある程度で
基本は何もないところなのに、ガソリンスタンドに
けっこう大きくて何十室かありそうな中華ふうのホテルが
併設されてて不思議だった。
長距離トラックの運転手がこんな立派なホテルで仮眠とるとも思えないしな~。
どーでもいいけど私こういう、存在理由がよくわからないホテルに泊まるの好きなの
中華系ツアー客は好き勝手に行動して集合時間を守らないから
都会から離れたところで行方不明にならないように
安く寝かせるホテルかしらね。
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