階段を降りきってゆるやかな坂をくだると
劇場ぐらいの広い空間に出る。洞窟とはいっても天井に穴があいていて
そこから木の枝がさがっており、光がスポットライトのように
差し込んでいる。
この光景を写真で見て来たいと思ったのだから、私は知っていたわけだけど
実物は写真の何倍も神秘的でおごそかで、衝撃的な美しさだった。
上から落ちてくる土や落ち葉を受けるためか
トタンのようなものを広げて足つけて
テーブル状に立ててあるんだけど
天井からの光をうけて、
それすらもなんか意味ありげで神々しい
見学というか拝観に来ているのは大半はタイ人で、少しファラン(白人)もいる。
バスで来てるような団体さんは全然いなかった。
そこそこひとはいるけれど、点在する仏様一体のまわりに
数人ずつといった感じで、混雑はしていない。
洞窟の一隅には、本尊とおぼしき大きな仏様がいるけれども
そこだけじゃなくて、壁沿いに点々と、何カ所にもわけて
仏様がまつってある。
運転手さんは、おじいちゃんおばあちゃんが来れてるか
ときどき振り返って様子を確かめながら進んでくれていた。
洞窟は自然のものなので、空間が広くなったり狭くなったりするんだけど
その自然の形状を利用して塔があったり
鍾乳石の上に仏様がまつってあったりした。
右の写真は両親が写っているので、白い塔はけっこう高いこと
洞窟内はけっこう広いことがわかるでしょう?
少し進んだ先にも天井に穴があって光が漏れ、
木の根が下がっていた。

寝釈迦仏が結構多いのよね
金ぴかの仏様もあれば
塑像っぽいのもあり
こちらは一部壊れちゃって内臓見えてる感じで
しかも下からあたってるライトがまた赤っぽくてこわい
よく写ってないけれども、奥のほうに上に向かう階段があって
でも閉鎖されて通れなくなってた
洞窟は奥まで行くと長さが100mぐらいだろうか?
部屋を仕切るように門のような箇所があり、
その奥の奥まで行って
ぜんぶの仏様をおがんできた。
体力のない父にはちょうどいい規模と気温だった。

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