今日は登戸に行った。
ついたらモルテンさんがアランさんと
パソコンの前で顔つき合わせて話し込んでいた。
登戸のオフィスは葬式みたいなのかと思っていたら
もとのメンバー全員いて、いままさにめちゃめちゃ
作り込んでるとこだった。
あやかさんなんかゆうべは2時まで働いてたらしいよ
(だからって今日午後2時半まで出勤してこなかったら一緒かと思うんだが)
どうやら最初のパートを「今夜だけ1000円」に値下げして提供したら
どかっと登録者数が増えたらしくて
売り上げも何十パーセント増しとかになったのかな
(わかってると思うけど最初の段階で買ったユーザーは怒ってると思うよ)
アランさんはすっかり元気をとりもどして
「これこそがオレのやりたかったことだよ
これがオレの仕事だよ!」と力説するわ
アイデア提供したあやかさんをめっちゃ褒めあげてるわ
ほんでモルテンさんが「とにかくこのアパートは今日連絡して解約しろ
来月になったらまた16万かかるんだから。
もう現金がないんだから」と言ってるのに
「来月になったら間違いなく入金があるから大丈夫だ
もし移転しちゃったらその間製作はストップするし
引っ越し費用とかも必要になるんだぜ。
青山にうつるったって撮影とかあるし
壁紙とかあのままじゃ無理。替える気あるわけ?」とか
続ける気満々なんだよ。
モルテンさんは、ちょっとサイトを細工して値段を変えて
少しお金が回収できるかなというつもりだったと思うよ?
こんなにひとを動かしたらまたじゃんじゃんお金が出ていくじゃん
そりゃ見てるひとは1000円だったらぱぱっと出そうかなと思うかもしれないけどさ~
そんなのずっと続くわけないと私などは思っちゃうんだけど~(--;
で、そういう話してるときに呼ばれて
モルテンさんがアランさんのまえで
「樫野さんにはアドミンの仕事をやってもらおうと思ってる
つきましてはこのビジネスモデルのマネーフローも
説明しておきたい」というんだよね
「えっそんなとこまで?」とアランさん。(私もそう思った)
しかし「そうだ」とモルテンさんが言う
するとアランさんこちらに向き直って
「わかった。あなたはなにをやりたいわけ?
経営?経理?」とか言うんだよ。めっちゃ威圧感出して。
わ~た~し~は!何もやりたいなんて言ってねーし
自分から立候補したわけでも応募したわけでもないの!(^^;
ありていに言えば経営も経理もやりたくねーの
経理やってと言われて、しょーがないからやろうかなって
来ただけなのに何をしにきたのみたいに言われても困るの!
と思っていたらモルテンさんがちょっと助け船というか
「樫野さんはまだこの件はひきうけてくれるかどうか
わからないんだから、まずは説明してみてそれからだ」というふうに
まあ一応話しを本筋に戻してくれた。
アランさんと話すとどうもストレスたまるな
そのあとまた販売プランの話になってふたりでこの数字がどうのこっちがどうの・・・
私ついていけてないけどいいですかっていったら
モルテンさんは「いや、いま説明するからついてきてもらいたい」といい
アランさんは「いや、そんな立ち入ったところまで踏み込んでもらいたくない」といい
モルテンさんたちがちょっと言い合いになり
結局アランさんの意見が通って「じゃ(席はずしてもらって)
いいですか」と言われて席を離れた。
いいですかもなにもないよホント。販売計画なんて営業じゃん。
私はアランさんの製品の主旨に賛同するのが難しいし
だからアランさんのビジネスに参加するのは難しい
自分で納得できるビジネスしか手伝うことはできないって
このまえモルテンさんにも言ったよね?
しばらく待っていたらあやかさんがやってきた。
経理の仕事内容きくと、会計ソフトの入力して
それを書き出して、本社とやりとりするときに
エクセルに落とすこと、支払いをすることと言われた。
たぶん難関なのが、バジェットミーティングで
これは本社に支出を納得させるためのものなんだって。
本社っていうのはアランさんの弟さんがいて
けっこうツッコミがきびしいらしい。
まあ登戸の仕事はすべてが本社からの借入金だし
本社で弟さんが稼いでるお金をアランさんが道楽で
ばんばん溶かしてるんだからしょうがないんだけどね
あやかさんは英語がそんな得意じゃないので
説明に時間がかかっちゃうが
英語ができて会計の状況を把握してるひとがやれば
あっという間のはずだから
できればこれも樫野さんが出てほしい、という。
しかし全体像を把握するのは簡単ではないだろうな
逆にバジェットミーティングさえクリアすれば、
会計の業務自体はそんなに難しい仕事ではないような気がする。
だいたいの説明のあとあやかさんから
「樫野さんは経理やってみたいと思ってますか?
それとも仕方ないからやろうかなって感じですか?
それをまず聞いといたほうがいいかと思って」と言われたので
「私は自分から経理をやってみたいと思ったことはないんです。ただ
収入を増やしたいということは思っていて、まあいい機会だから
やってみようかなと思って」と答えた。
そしたら、「全然強制ではないですが、
経理やるとなったらやっぱり簿記の知識があったほうが
やっぱりラクだと思うんです。だから
もしやってみたいという気持ちがあったら
本も用意しますし、あそこにあるのもありますし
会社が費用を持ちますから試験とか受けてもらっても」と言われた。
それで、資料を2冊ほど借りて帰ってきた。
次回、GWあけにまた行くので、そのときまでに
だいたい会計ソフトの現在までのデータを確認して頭にいれとくことになった。
そして来月は私がバジェットミーティングに出るんだってさ。
ほんと人生わかんないもんだよね
この年になって簿記の資格とるのかなほんとに
でもこの年になってお金出してあげるから簿記の資格とりなさいなどと
言ってもらえることは想像を絶する幸運だと思うの
だからやってみるわ
多少退屈な内容だとしてもまさかプログラミングの仕様書ほどじゃないでしょ
ていうかもしほんとにストレスになったらあきらめてもらっていいとも言われてて
気がラクな状態で始められるのがありがたいわ
モルテンさんは、私とあやかさんはほとんど初対面ぐらいのつもりでいるし
あやかさんはすごく警戒心が強いと思っているので
あやかさんが私を閉め出すんじゃないかと心配して
「協力してください」「協力して」「教えてあげて」となんども言いに来た。
実際はお昼どきに呼んでもらったりして
けっこう親しく話しているので私はあやかさんに対する抵抗は
全然ないんだけどね。
あやかさんはこのまえモルテンさんから仕事休んでたことなどを怒られたのもあって
モルテンさんとは目も合わさなかった。
まあもともとモルテンさん無茶ぶりするし、
あやかさんは結局アランさん側のひと、アランさん肯定派なんだよね。だから
アランさんのビジネスに上から口出しするモルテンさんのことは
あまりよく思ってないんだろうな
出資者が口出しするのは当たり前だしそのひとが自分自身の
生命線でもあるというのにそんなふうに振る舞ってしまうのは
若さゆえということなのかな
登戸は本当に今まで通りだし
アランさんは「この調子でいけば一千万ドルも夢じゃないぜ」と
夢みたいなこと言ってるし
登戸が生き延びるかそうでないかは
まるで五分五分かのように見える。
あやかさんも今までどおりめっちゃ仕切ってて、webエンジニアのひとたちに
指示を与えていたし、私に対しても
自分がまさにフォール側を代表する人間として
あとから来た私を受け入れる立場で接していた
もしこの五分五分が夢で、塵のように登戸が消失したら
自分の立場も塵のように消失してしまうというのに
そんなことみじんも想像もしていないかのようだ
私もあやかさんには大先輩に接するようにしているし言葉遣いも丁寧にしてる
でもモルテンさんは、いずれ私がアドミンの指揮を執るようになったら
あやかさんは私の部下になると言っていた
正直そんなことは可能じゃないと思う。齟齬が大きすぎる
どんな仕事をしていても一寸先は闇の世の中と
言ってしまえばそうだけど
モルテンさんから先の方針を聞かされている身で
知らないふりをつらぬくのが少ししんどい。
いっそ本当に登戸のビジネス成功してくれたらとも思うけど
成功したらしたでセールスサイドも手伝わないといけなくなるし
私はセールスサイドはタッチしたくないしな~
結局どっちも微妙だ。
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