うちのたろさんは説明文をよく見ないで問題を解く
1回目で慎重に解かないと、間違いをあとから探すの大変だから
ちゃんと読みなさいといってもやっぱり読まないで解く
それで間違えるから、どこだか教えないで自分で間違いを探させるんだけど
たまに、全然探してないのに、自分の頭にフタをして
「よく探したのに見つからない」と思いこむことがある
そういうときは私たちは断固としてほっとく。
そのうち泣き出して怒り出して八つ当たりして
叱られて大泣きして、というサイクルが続く。
正直間違いを教えて直させたほうが断然ラクなんだけど
この癖そのままにしたら彼が将来苦労するのが見えてるので
荒れ狂っても辛抱強く待つことにしてる
正月休み中に実家でそれが起きて、たろさんが
探しもしないのに探した気になって
しまいに探すの放棄して泣き出した。泣きながら当てずっぽうに
「これ?」「こっちじゃない?」とカマをかけてくる間、私たちは徹底してほっといた。
そうしたらじーちゃんが物言いつけてきた。
これは何を教えてるの?これが算数を教えてることになるの?
こんな教え方は間違ってる
こんなに素直な子はいないよ!?
正直つみきたちの教え方はつきはなしすぎだと思う
これではいじめてることにしかならない
さっきから見てて腹がたってしょうがないよ!
とかいってあおすじたててわなわなしちゃってさ・・・
たしかにこれは算数を教えてるっていうよか
勉強や生活全般の姿勢を教えてるのかもしんないんだけど
この子はわからない問題を解いてるんじゃない、
わかる問題を放棄してるだけだ。
だから本人が自分で取り組むまでは何もしてやることができないんだ。
私がそれを説明してもじーちゃんも頭にフタしてるから
「いや、これはいじめだよ!」とか言っちゃって
全然納得しないの
間違ってる点ていうのがまた、問題の解き方のルールに関することで、
計算が間違ってるんだけど答えだけはあってる、ってところがまた話しをややこしくした
「答えがあってるのにどうして間違ってるの!?」
「これはどこが間違ってるのかわからない!」
「これが間違ってるというなら、間違ってるという考え方のほうが間違ってるんじゃない!?」
とかいって憤慨している
つきはなしすぎの問題と間違ってると思えない問題は別に考えてもらいたいし
そこ文句あるなら私たちじゃなくて文部省に言ってくれ
しまいにゃ「親のいいなりマシーン」として育って、
親戚中から忌み嫌われている大阪のおじさんを持ち出して
「あんな教え方をしたら山彦おじさんのようにしかならないよ」とか言い出したorz
違うでしょ!山彦おじさんは徹底的に言われた通りにするように育てられたから
ああなったんでしょ
私が言ってんのは自分の頭で考えろってことでしょ
つーか今日の問題については自分の頭で考えろって高度なことですらないんだよ
ページの最初の問題の解き方の枠んなかに書いてあって
「よく読みな」は今日だけで10回は言ってんだから
ヤル気ナッシングできもちよーく読み飛ばしてるひとに
これ以上あげるヒントないでしょうが
じーちゃんぶりぶり怒って見張りでもするみたいにすぐそばに座って
たろさんの様子をうかがうもんだから
たろさんが助け船期待しちゃってよけいに身が入らない
も~~どうせあんた孫が泣いてんのみて動揺してるだけでしょ
邪魔にしかなんないから黙って座っててくんない?(--;
ばーちゃんはばーちゃんで、私たちのやり方に
一定の理解を示すフリしつつ、「お姉ちゃんは昔から教え方がヘタだと
妹のちまきも言ってた」とか私サゲしてるし
言っとくけどちまきに編み物教えたの私だよ
しかもあんた自分の教え方思い出してから言ってほしいよ
私たちが依然たろさんの取り組みを待つ姿勢なのを見て
「オレはつみきたちのような親だったら反発して
何も憶えなかっただろうね!」とか捨て台詞吐いてるので
「おじいちゃんだったら『ここよく間違えるから注意しなさいよ』って言われたら
10回も言われないうちに直してるでしょ」
と言ったら黙った。
どの子にもその子に合った教え方ってもんがあるんだよ
アドバイス聞いて一度や二度や三度で頭に入るような子だったら
私だって苦労しねーわ
じーちゃんの監視下でやらせてもやりにくいだけなんで
たろさんとパパさんは二階に行かせた。
たろさんはその後眠くなって2時間ほど寝ちゃって、
そのあとちょっとしてやっと間違いを本気で探し始めたらしい。
そのうち間違いがわかったらしく
上機嫌で降りてきてじーちゃんに説明していた。
その説明きいて、あまりのアホくさい間違いにじーちゃんもびっくりしたようだ
今日になって急に
「ぽーたろ、勉強はしてもしなくてもいいんじゃない、しなくちゃいけないんだぞ」
とか
「勉強をやるときはぐだぐだやってないで、しゃんとしてやるんだ」
とか説教し始めた。
そういうのいらんからはじめから黙っててくれると嬉しいわ。
たろさんたしかに素直なところもあるんだけど
非常~に頑固でひねくれたところもあるんだよね。
こういうふうに、頭にフタして「わからない」を決め込むところとか
でも祖父母になると孫かわいさで目がくもってしまって
こどもが計算ずくで有利な展開を引き出そうとしてることが
わからなくなってしまうんだな。
じーちゃんが怒り出したときに
パパさんが微動だにせず「それはあとで説明しますので
今は本人に考えさせてください」って言っててかっこよかった。
じーちゃんがよくわかりもしないでいじめだとかなんだとか
文句つけ始めたときはどうなるかと思ったが
よく「黙っててくれませんか」って言わなかったもんだ
それにしてもたろさんな~
こんなことが月1回とか2回とかあるんですよ
だいたい5種類ぐらいの過ち(問題文読まない、かけ算か割り算かを適当に選ぶ、
小数点の打ち間違い、単位書き忘れ、筆算の答えの写し間違い)を
定期的に繰り返してるだけなんで
自分でそれ憶えてくれたら毎回1時間も2時間も無駄にしなくて済むのに
どうして少しも進歩がないんだろうか
アドバイスしてもアドバイスしても砂のようにしみこんでどこかへ抜けていく・・・
このひとの将来は本当に心配だ。