けろりが目をさます前に髪をあらった。
この部屋のシャワーヘッドは傾きがなく真正面を向いているうえ、
ホルダーがまたおそろしくタテになってて、しかも高いとこについてるので、
ホルダーにかけたままシャワーを出すと
お湯がまっしぐらに正面の壁に向かって飛んでいく。
ただ、シャワーの給湯器についてはなかなかパワフルで
けっこういい温度のお湯がたくさん出た。
私の印象だけど、かつてはタイのシャワーで給湯器といえば
「ちょぼちょぼしかお湯が出ない」の代名詞で
シャワーが埋め込み式か給湯器かで、
ホテルかゲストハウスか分類ができるくらいだった。
今回の旅行では6軒のホテルに泊まったけど
スタッコートと、バンコクのパンティップ以外の4軒は給湯器シャワーで
「ちょぼちょぼしか出ないな」と思うことは一回もなかった。
タイのホテルによくある給湯器の性能は、
ひょっとするとここ数年で劇的な向上を見たのかもしれない。
これはスタッコートの埋め込み式シャワー
D Xpressの給湯器式シャワー
アユタヤで泊まったアユタヤホテルの給湯器は
とてもコンパクトで性能もよかった。
でもここ、入り口とか一見すごく豪華なホテルなのに
給湯器なんでいくら高性能でもちょっとバランスとれてない
7時に階下のドアが開くと思って下に行ってみると
もうドアは開いていて、
宿泊客か、ホテルのひとかよくわからないおじさんが
入り口のそばの石のテーブルセットに座っていた。
挨拶したけど返事はない。
朝ごはんを探しに出たら、
ビーチロードを左に行っても右に行ってもほとんど何もなかった。
セブンイレブンの前の屋台で串焼きとカオニャオを買い、
あとは自炊のつもりで、ファミマで卵とベーコンを買って帰った。
帰ったら入り口のドアが閉まっていて、鍵がかかっている。
外にさっきのおじさんがいたので
カードもってます?と聞いたら開けてくれた。
(1階の玄関を開けるときはカードキーをもらわないといけない、
と思っていたんだけど、カードキーは部屋の鍵についてるって
あとから教えてもらった。
キーホルダーかと思っていた。)
外にいたおじさんはすっごく色が黒くて、気むずかしそうではないんだけど
まったく無口で、ちょっとヨレッとした、よごれたTシャツを着ていた。
お客というよりは、やっぱりここで働いてるひとかな。
私がエレベータに乗るとおじさんも乗ってきた。
タイ語で、
「ここで働いてるんですか?」と聞いてみたけどなんかポカンとしている。
「あなたはタイ人ですか?」と聞いてみたけどやっぱりボヘーとしている。
タイ語がひとことも通じないカンジ。
私が4階でおりたのに、おじさんはまだ乗っていった。
上は改装中の5階があるだけだ。
工事中の部屋に出稼ぎのひとが住みつくとうい話を読んだことがあるけど
タイ語が通じないというのは一体・・・・?
ラオスのひとだろうか?
でもラオスではタイのドラマ流れてるから
ラオス人はタイ語だいたい通じると聞くし
カンボジアかミャンマーだろうか・・・。
さて、今回、宿泊客がキッチンを使えるようになったと聞いていたので
キッチンでベーコンエッグでも焼こうと思ったんだけど
さて一階に行ってみたら、キッチンには鍵がかかっていた。
鍵のかかったキッチンのドアの上に、7時~22時営業と書いてある。
あとからポーンさんに会ったときに
「今朝キッチンが開いてなくてね」っていう話をしたら
「キッチンは8時までは開かないんだ。それまではゴメン」と言われた。
2年前にここに泊まったときにあげていった
ピクニック(ポータブルコンロ)が借りられないかなと思い
「あれまだある?誰かにあげちゃった?」ときいたら
「ああ、あれはあの、あげちゃった、ごめんね」と言われた。
まあ、あげたもののことだからとやかく言う権利ないけど
なんか言い方が照れくさそうで、
もしかしたら売ったのかもしれないなという気がした。
ここに滞在してる間の数日しか使っていなくて
ピカピカだったからね。
ところで、この日ポーンさんは結局10時過ぎまで寝ていた。
「ゆうべカスタマーが遅くに出発して寝てないんだ」といって
そのあとまた寝てしまったようだ。
ポーンさんは、前回会ったときもインド音楽をかけながらYouTubeばっかり見ていたけど
今回はもっとひどくて、新しい奥さんとひとつの椅子に座りながら
一日中むずかしい顔してパソコンの前でソリティアやっていた○| ̄|_。
前のマネージャのジョーさんは日中寝ているということは全くなかったし
自ら宿泊客の洗濯物を干したりして遊んでることはなかったので
その姿に少し・・・引いてしまった。
一日シーツを替えたりアイロンをかけたりして忙しく働いてるメイドさんたちを
前のマネージャのジョーさんは時間があれば手助けしていた。
ジョーさんはひとにも厳しくて、やってない仕事があるとガツンと言うところあったけど
自分にも厳しいひとだった。
あたらしいマネージャが昼間で寝ていて、起きてきたと思ったら
奥さんとべたべたして日がな一日ソリティアやってたら
メイドさんたちだって勤勉に働く気はなくなるだろう。
ポーンさんも親切でいいひとなんだけど、
ジョムティエンホステルの経営が傾いてるのに
ちょっと危機感なさすぎなんじゃないかと思ってしまう。